本屋に入ってめぼしい本がないなーって時は、とりあえず東野圭吾いっとくかな
ほぼほぼはずれはないやろしてなもんです。
人間の死とか寿命延長については、実際務めている介護施設では日々考えさせられる。
自分のいる所は特に重篤な利用者ばかりで半数は口からの食事ができず胃ろうと言って
おなかに穴をあけて胃に直接栄養を入れる人たちだ。もちろん自分で動くことも寝返りさえできず、言葉も発しない。生きているだけにすぎない。いや生かされているだけ
胃ろうは家族の意向であり、この本の主人公にとても似たタイプの家族も本当にいるもんだから引き込まれる。本人がすでに意思疎通不可であるんだから結局は、誰のために?これで本人は納得してるの?こんなで毎日楽しいはずもないだろうに・・・
介護現場にいる人には是非とも読んでもらいたい一冊。