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『カヴァルケード』第六回 1933年アカデミー作品賞 -185












英国の名門の流れをくむマリヨット家の当主ロバートは愛妻ジェーンとエドワード、ジョーの2人の息子を残して1900年に勃発した南阿戦争に出征した。マリヨット家の侍僕アリジェスも妻のエレンと娘ファニィと別れて、ロバートの従卒として南アフリカの戦地へ向かった。ロバートは各所に転戦してついに英軍をマフェキングの篭城より救し、輝かしい勲功を樹て、凱旋と同時に貴族に列せられた。それから十数年は過ぎた。マリヨット家の長男エドワードはエディス・ハリスという愛人と婚約が成り弟ジョーは陸軍中尉となっていた。ブリジェスは南阿戦争後主家を辞してロンドンで酒場を営み、豊かな生活をしていたがある時自動車事故で非業の最後を遂げてしまった。しかし彼の1人娘ファニィは英国が生んだ天才的舞踏家として名声を馳せていた。そしてジョー・マリヨット中尉と彼女はふとしたことから相愛の仲となった。それから間もなく世界大戦が起こり、ジョーは父ロバートと共にフランスの野に弾雨の巷を馳駆することとなった。長男エドワードはエディスと華燭の典を挙げて新婚旅行の途上タイタニック号沈没の厄に遭遇して海底の藻屑と化した。時はめぐって1918年11月11日幾万の生霊を犠牲にして人類が相殺戮しあった未曾有の大戦乱も終結を告げ平和の鐘は高らかに鳴り渡った。その日娘ファニィと旧主家の2男ジョー中尉との恋愛関係を知ったエレン・ブリジェスはマリヨット家を訪れて2人の結婚のことを相談した。ジェーン・マリヨットは2人が愛し合っているならば2人の心任せにしたがいいと答えたが、その折1通の電報はジョーの名誉の戦死を伝えて来た。その夜歓喜に酔うトラファルガー辻の群集の間に伍して、ジェーンは涙と微笑みの裡に世界平和のために黙祷を捧げていた。それから星移り時は流れて1932年12月31日の夜、愛人ジョーを失ったファニィ・ブリジェスはあるナイト倶楽部で「20世紀の憂鬱」という悲歌を歌っていた。満場声無く人々は涙を浮かべて聞き入っていた。二人の愛児に先立たれたマリヨット老夫婦は越年の乾盃を静かに挙げていた。彼らの心はいとも淋しかった。だが愛児が払った犠牲で今日の平和がもたらされたことを想到して、二人は満足の微笑みを洩らすのであった。




♠タイトルの『カヴァルケード』とはフランス語で行進とかパレードと言う意味で

邦題には『大帝国行進曲』と名づけられていますがどちらもそこから内容を察知することはできないでしょう。


僕たちは今、21世紀を迎えた2000年からすでに10年近くを生きてきました

戦争もなく平穏な日本ですよね


この映画は100年前 20世紀を迎える1900年元旦から1933年元旦までの33年間にわたる

イギリスのある裕福な家庭とメイドを通して見る大河形式の映画です。


なにも起こらなければ今の僕たちのように一家は幸せに33年を過ごせたのでしょうがまず

第二次ボーア戦争に巻き込まれて父親がアフリカへ出兵

なんでイギリスからわざわざアフリカくんだりまでいくんだよ~~!と
しかも船しかねーし! と思うでしょう

これはイギリスと、オランダ系ボーア人が南アフリカの植民地化を争った戦争なので
行くんですね~~アフリカまで


これはイギリスの勝利で無事に父親も帰還してまずは安泰です。二人の息子もすくすくと育っていきますっする♪



やがて息子たちも思春期を迎え当然恋をしやがるんです(なまいきにも)


兄貴の方は1912年彼女と豪華客船でハネムーンです。デッキでいちゃつくふたり

おいおいお前らタイタニックかよ~~~!


抱き合いチュー♪ 彼女がいいます『先のことなんてわからない』『今この時が幸せなら』



そしてふたりが離れたデッキの後方


救命用浮き輪には『TITANIC』の文字が・・・・ 



暗い海に長男と彼女は死んでしまいます。


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