PONYの缶詰

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『クィーン』(2006) -254










マイケル・シーン(トニー・ブレア首相)
アレックス・ジェニングス (チャールズ皇太子)









ブレア首相が就任の承認を得るため女王に謁見する場面から始まる。ここで君主制とはどんなものか
王室と政府の関係はどうなってるの?みたいなことが明快にわかるのでとても面白い。

そして就任わずか4ヶ月後にダイアナが事故死すると言う大事件が起こる。


すでにチャールズ皇太子と離婚し一民間人であったダイアナの死にエリザベス女王は無反応で
スコットランドにある避暑地に籠ったままだ。世間はそんな王室の態度にいら立つ
それもそのはずで離婚したとはいえダイアナの子供ウィリアム王子およびヘンリー王子は王位継承者ですからね~

王室のしきたり伝統を守り続けたいエリザベス女王だったがついにブレア首相の説得に応じ
バッキンガム宮殿に戻り追悼声明を読み上げる。

女王の夫ながらなんの公式な役目もないエディンバラ公が言う(この人は普段から暴言、失言のデパートなんです)ものすごい数の献花の前で泣き崩れる英国国民、そして王室をなじる姿をTVで見ながら

「会ったこともない人間の死を、どうしてここまで悲しめるのだ!」

いつの世もメディアは一面からしか人物を報道しない。大衆はそれを見て反応しうねりとなって
同じ方向へと動き出す。


この映画に英国王室がTVに屈した瞬間を見た。


ダイアナの映像はすべて実写です。BGMに選んだのは、ダイアナの友人のエルトン・ジョンが、マリリン・モンローへの追悼曲であった「キャンドル・イン・ザ・ウィンド」の歌詞を書き直した「キャンドル・イン・ザ・ウィンド1997」モンロー、ダイアナともに36歳の死でありました。



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