現代では夢を見るには金がいるんだ
詐欺まがいの商法で素人に本を出版できると持ち掛ける男。
あくどい奴を描いた本かと思ったらそうではなかったのだ。
今本屋の小説コーナーには数えるほどの人もいない。それもそのはずで
私、趣味は小説を読むことなんです。なんて言ってる人は全体の3%にすぎない
電車の中に10人いたらほぼ10人がスマホをいじってる時代。誰も本など読んではいない
だが何かを書く意欲だけは皆旺盛だ!ブログにフェイスブックにツィーターと
そのツールも無限大でそこにわんさか人はいる。彼らはみな自分の書いたものを
誰かに見て読んでもらいたいのだ!え?そんなことはないよ!自分だけの楽しみで
書いてるだけですよー!んなわけね~だろ!ならば家で日記でも書いてろや~~
小説愛好家に限らずブロガーも一度は自分も何かこうして書けるんだからもしかしたら
小説でも書けるかも?と思ってる。
そんなある日突然、出版社から電話なりメールが来て「PONYさんのブログは素晴らしい内容ですね!」「是非うちの出版社から本として全国の書店に・・」
なんて話がきたらどうよ・・・
現代の危機的な出版業界が垣間見れる。そして深く妙に納得いく本だった。