PONYの缶詰

野鳥撮影・風景写真・鉄道写真

MENU

何かになれると思ってる奴。『夢を売る男』百田尚樹

現代では夢を見るには金がいるんだ

f:id:pony3:20190312233937j:plain

f:id:pony3:20190312234126j:plain

詐欺まがいの商法で素人に本を出版できると持ち掛ける男。

あくどい奴を描いた本かと思ったらそうではなかったのだ。

 

今本屋の小説コーナーには数えるほどの人もいない。それもそのはずで

私、趣味は小説を読むことなんです。なんて言ってる人は全体の3%にすぎない

電車の中に10人いたらほぼ10人がスマホをいじってる時代。誰も本など読んではいない

 

だが何かを書く意欲だけは皆旺盛だ!ブログにフェイスブックにツィーターと

そのツールも無限大でそこにわんさか人はいる。彼らはみな自分の書いたものを

誰かに見て読んでもらいたいのだ!え?そんなことはないよ!自分だけの楽しみで

書いてるだけですよー!んなわけね~だろ!ならば家で日記でも書いてろや~~

  

小説愛好家に限らずブロガーも一度は自分も何かこうして書けるんだからもしかしたら

小説でも書けるかも?と思ってる。

 

そんなある日突然、出版社から電話なりメールが来て「PONYさんのブログは素晴らしい内容ですね!」「是非うちの出版社から本として全国の書店に・・」

 

なんて話がきたらどうよ・・・

 

現代の危機的な出版業界が垣間見れる。そして深く妙に納得いく本だった。

 

 

//上に戻るボタン