PONYの缶詰

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『鉄道員』(1956) -542









エドアルド・ネヴォラ(サンドロ)





鉄道に働く初老のガンコな父親と末っ子のアンドレア以外は衝突ばかりする長男と長女。そんな家族を優しく見守る母親。その家族の姿が、主に末っ子の少年の視点から語られていく。監督自身の名演に加え、ネボラ少年も好演。哀感を帯びた音楽も秀逸。




タイトルからは電車男の話?鉄ちゃんの映画?みたいですが、これは国鉄の運ちゃんである
おとっつぁんの家族を末っ子の目線から見る非常によく出来た映画です。

父親はある日特急の運転中に人を跳ねる、動揺しその後赤信号見落としてあわや他の列車と
衝突しそうになる。

家では娘が未婚で妊娠、長男はプー太郎と何もかもうまくいかない日々にひとり素直で明るい
末っ子のサンドロがやがて家族の絆を取り戻す。

冒頭クリスマスから始まり最後クリスマスの夜で終わります。明るい映画じゃないけど
父、母、娘、息子、そして国鉄のストシーンなど実にじっくり描かれています。

スト決議場で過密ダイヤと過労働が問題だと訴える父マルコッチを無視する組合
現代の同業職JR福知山線事故あとに浮き彫りになった問題がふと頭をよぎります。

父とワイングラスを合わせた末っ子が言う「このブドウに」・・・いいシーンでしたね

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