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『望郷』(1937) -771











ミレーユ・バラン(ギャビー)



カスバ位置関係図

世界遺産カスバ


ペペ・ル・モコとイネス

ミレーユ・バラン(ギャビー)





【キネマ旬報「オールタイムベスト・ベスト100」】名作100本見たのか俺?選出(25位)



ここは地の果て アルジェリア どうせカスバの 夜に咲く~
カラオケで年配の人が今でもよく歌うこの歌を聞いたことがあるかと思います。
「カスバの女」と言う異国のなにやら物悲しいメロディーと歌詞です。

映画の舞台となるのは度々出てきますモロッコの東隣アルジェリア
ここにアルジェと言う大きな都市があります。その中の一画に「カスバ」と呼ばれる
不思議で不気味な場所がある。今で言うと巨大迷路、曲がりくねった細い路地、蜘蛛の巣のような
階段、そしてテラスと呼ばれる屋上は各家全部と繋がり海までいける。今は世界遺産に登録されていますのでTVで見た人も多いはずです。カスバとは「要塞」と言うフランス語

元はオスマントルコの海賊たちが戦利品の富で築いた要塞ですが、映画の時代は祖国を追われた
者たちが暮らす まさに「地の果て」

そう言う場所だと言うのを脳裏に描いて見る映画です
さてそのカスバにペペ・ル・モコと言う覚え易くて可愛らしい名前の男がいる
が!こいつ実は、パリ生まれの前科15犯、強奪33件、銀行強盗2件と言うとんでもない奴
今ではカスバのボスとして君臨してます。でも男気あってリーダー格女にはモテモテなキザ男だ

2年一緒に暮らすイネスと言う女がいる。そこへフランスから旅行で超セレブな女ギャビーが
来てたちまちペペルモコと恋に落ちる。だが所詮ペペモコは犯罪者安全地帯はカスバの中だけだ

この一画を一歩出れば逮捕される。フランス女と出会いパリへの『望郷』は益々募る
そしてギャビーが船でマルセイユに帰る日が来た。

ついにペペモコはカスバから町に出て港へ走りだす! 船のデッキでペペモコを探すギャビー!
警察に捕えられるペペモコ!

デッキの彼女を見つけて 声の限り叫ぶ!ギャビー!~~~~~~~~~~~~~~!!
だが・・・その声は同時に鳴り響いた船の汽笛がかき消す(涙) これが噂の名場面だすな


主役の男女だけでなく脇のエピソードもいい。特にずっとペペと暮らし愛しているイネス
彼女は目の前で他の女にペペモコが傾くのを見ながらもラストで警察に捕まった彼を
「ギャビーの所へいかせてあげて!!」と叫ぶ。いじらしい女で好きだ

主役のジャン・ギャバン若い!です。 そして相手役のミレーユ・バラン知名度大ですが
彼女の映画と言えばこの『望郷』今でもレンタルで見れる唯一の作品


先日みた『慕情』に比べ 今見るにはさすがに色褪せた感もあります。
男のメロドラマなんて呼ばれる映画ですが・・・みなさんはどうでしょうか


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