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『夜の大捜査線』(1967)第40回アカデミー作品賞-886





シドニー・ポワチエ


南部で発生した殺人事件の容疑者として、駅で列車を待っていた黒人青年ヴァージルの身柄が拘束された。しかし警察の取り調べによって、ヴァージルは殺人課の刑事であることが判明する。警察署長のビルは、ヴァージルに反感を覚えながらも、協力して捜査を進めていくが……。アメリカ探偵作家クラブの新人賞を受けたジョン・ボールの原作『夜の熱気の中で』を映画化した刑事映画の傑作。偏見と差別の根強い南部の田舎町を舞台に、殺人事件を追う都会の黒人刑事と地元の白人警察署長のにわかコンビを描く。ストーリーの面白さもさることながら、反目し合う主人公たちをはじめとするキャラクターの書き込み具合、それを演じる役者たちの素晴らしさ、うだるような夏の夜の“空気”を見事にフィルムに捉えている撮影など、本作の魅力は語り尽くせない。レイ・チャールズの唄う主題歌もキマっている。



獲物を探す動物のようにゆっくり動くし時折ヘッドライト消したりとね

カラーで夜の明かりの少ない町を夜らしく見せるのは当時大変だったそうで
真っ暗な道路を車のヘッドライトだけであたりを照らすシーン実際には相当強力な光源を当てて撮影
されています。本来の車のライトじゃ全く映らないらしい

さて殺人事件の犯人を探す刑事ドラマの楽しみは犯人は誰やろ?と言うのがあって
それがひとつの流れです。この映画でも最後にならないと犯人はわかりません


でも本作のみどころはそれよりも捜査にあたる都会派ベテラン黒人刑事(シドニー・ポワチエ)と
だらけた白人を象徴するかのような地元の警察署長(ロッド・スタイガー)とのかかわり方が見ものです。

アメリカでも田舎になるほど差別や偏見は露骨でありヤバイくらいに実際に黒人であるシドニー・ポワチエに見下した差別用語を投げつける白人警官たち 

黒人であるだけで殺人犯に仕立て上げられる最初の場面で壁に手をつかせられた時のポワチエの目
迫力のシーンこれでこの映画いける!と思わせますねー


ラストシーン 同じ警官同士どこか通じあいお互いを尊敬しあう駅の場面

ホームへ向かうまでポワチエのトランクを持ってあげてたロッド・スタイガー

動きだす列車のデッキで笑みを投げかけます。 う~~んナイス映画でした





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