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解離性同一性障害に恋する女 『プリズム』百田尚樹

多重人格者のひとつの人格だけを愛した悲恋

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似てる言葉で「性同一性障害」と言うのがあるが、これは「解離性同一性障害

多重人格ね。

 

多重人格を描いた映画の筆頭は『サイコ』のようにやたら恐怖を全面に出すものが多い。 百田小説の中でも異色のタッチで展開されます。

 

小説では一人の人間の中に(いや外に出て来るのだが)5人の別人格が入れ替わり登場する。初めのうちはそれがややこしく不気味に感じて少々だるい。

後半になると俄然盛り上がってきます。主人公の女が別人格のひとりに惚れてSEXするあたりからですね~ おいおい!やばくね?誰もが思うんだよね。

 

女が男に夢中になってのめり込んでいく様子を見ているとまるで彼女自身も多重人格に

なったかのようだった。

 

いったいこの本の中に何度「解離性同一性障害」と言う言葉が出てきたことかwww

おかげで完全に脳内にインプット!

 

多重人格者の一面を詳しく書きながらも悲恋ものでまとめるあたりがうまい。


『プリズム』百田尚樹・著(幻冬舎文庫)プロモーション映像

 

おすすめ度:🌟🌟🌟

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