中島みゆきの歌に、“闘う君の歌を、闘わないヤツらが笑うだろう”と言うフレーズが
ある。この本が出るや否や、一斉に闘わないヤツらが笑う。裏を返せば彼らも
読んでるわけで、結果この類の本としてベストセラー♪
いったいどんな人たちが書店でこの本を買ってみようと思ったんやろか?
僕なんかのような歴史ファンならともかく、いわば日本書紀の現代版みたいな
日本の通史だよ、パラパラとめくって戻すはずなのにね。百田尚樹効果もあるんだろう。
歴史本ってのは、史実を並べ立てるだけではなんもおもろない。それこそ学校の
教科書が面白くないのと同じです。そこに著者の思考あってこそ成立するもんだ。
古代から奈良、平安、鎌倉、戦国、江戸時代このあたりまでは、とりたてて
慰安婦、徴用工へとうまく読み手をひきつけます。
これを読むと今の日本人が失っている「愛国心」や「日本の成り立ちなんか知らね~よ」意識がいったいどこから生まれたものなのかが理解できます。
これからも闘う作家でいて欲しいもんです。