港の沖仲仕たちの間に君臨するボスと、周囲の反対を押して彼に単身立ち向かうボクサーくずれのチンピラ。ブランドの演技とE・カザンの骨太な演出で知られる名作だが、脇を固めた個性派の役者たちが今なお衰える事のない迫真の演技を見せている点にも注目したい。アカデミー賞8部門受賞。
❤「波止場」、「エデンの東」は外せないエリア・カザン 作品
54年いよいよマーロン・ブランドが登場してきました。
これまでの優しい二枚目俳優とは違いゴロツキさがワイルドです
47年作品賞の「紳士協定」でもユダヤ人問題にメスを入れたようにエリア・カザンは
興味深いテーマで映画を見せます。
港湾労働者を束ねて暴利をむさぼる組織 いや正確には組合なのだが
ある日ひとりの男が殺される
だが誰も声をあげては抗議せずに次々口封じのために圧力がかけられ
そこには家族愛も兄弟愛もへったくれもなく
一味であったマーロン・ブランドの兄貴チャーリーも殺される
ゴロツキにも正義はあるのか?!怒りに燃えたマーロン・ブランドはピストルを手に
悪のボスのもとへと向かう
ちょっと待った!とおきまりの神父が登場してきます~~
「法廷で戦え、事実を話すんだ!」
法廷で洗いざらい真実をしゃべったマーロン・ブランドだったが・・
終盤の港湾労働者や町の子供らの態度にカザン自身の傷痕を見るような気がした。