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【橋梁探訪4】(石橋)瀬古口橋・昭和8年〜極太欄干とスラントノーズ〜(伊賀市下阿波)

どうも〜橋行男です!今回やってきたのは橋マニアの間でもレアな存在だと噂の

瀬古口橋です。

国道163号を津へ向かって走るとのどかな景色が広がる大山田下阿波地区

まず橋の全景から

年代物の重厚な石橋って感じです

橋を知る手掛かりになる銘板があるのはありがたい。

昭和八年拾月架橋。一部補修跡はあるが一般的に橋の寿命は50〜60年と言われてるので90年現役なのは感慨深い。

この橋最大の特徴は欄干の太さにあります。

橋の幅に対して欄干が異様に極太なんです

昭和21年からこの橋の袂に住むと言う住民に話を聞くことができた。

おっさんによると生まれた時からこの状態であったと言うからおそらく架橋された

90年前からそのままなのだろう。

おっさんが子供頃に川の増水で他のすべての木橋が流される中でこの瀬古口橋だけが

残ったと言う。そのことからおそらくそれ以前にも増水被害があったためにこのような

極太欄干を備える石橋を架けたのかもしれない。

この橋のもうひとつの特徴が、欄干先端部に行くにつれてゆるやかにスラントしてる点

石橋でこのようなデザインは非常に珍しいらしい。

欄干内側の角にも凝ったデザインの形跡がある

よく見ると四角いパーツを作って繋いでいるようだ

欄干の数箇所にこのような四角の小さな穴がありこれもデザインなのだろうか

欄干の内外ともに当時の橋デザイナーのこだわりを感じる

橋脚部も今は真ん中コンクリで補強されているが当時としてはかなりオシャレだったんじゃないかな

ここでまたまた別のおっさんが来てこの村について色々話してくれた。

今の国道163が出来る前の旧道は、今よりも約1メートルほど下を通っており

新道のために嵩上げしたそうでこの瀬古口橋も新道に合わせるためにジャッキで

70センチ持ち上げたそうです。

左手が旧道、確かに一段低い位置にあり民家も低いところにある

他にも今の163号沿いでもなぜか道路より低い位置に旧家などが建って見えるのは

そのためなんですね。地元民の話がなければ知ることもなかったことばかりでした。

 

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