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『オデッサ・ファイル』(1974)-147









マクシミリアン・シェル(ロシュマン)








どれも違う

Organization Der Ehemaligen SS-Angehorigen この頭文字を取って「ODESSA」
意味は「元SS隊員」 

SSとはドイツ語のSchutzstaffelの略で 「親衛隊」下がそのマークとナチスSSを組織した
ヒムラー





物語は終戦から18年後の西ドイツ フリーの記者ミラー(ジョン・ボイト)はある老人の
自殺あとに残された日記を見つけます。そこにはナチス収容所での虐殺が克明に書かれていた
収容所責任者ロシュマン大尉の残忍な行動で同じSS隊員も射殺されていた。

実はのちにその射殺されたSS隊員がミラーの父親だと判明し危険を冒して
ロシュマンの行方を追います。やがてオデッサが彼を監視し消しにかかります

そこである日SS狩り組織と出あい ミラーは名を変え顔を変えてオデッサ組織員に
なりすまし潜入する ここはもうハラハラもんです

そして身分証偽造工場でついにオデッサ組織員50名の本名と偽造された名前の書かれた
「オデッサ・ファイル」を見つける。


ラストのハイライトでありますロシュマン邸潜入 そして部屋でのミラーとロシュマンの会話
印象的なのが 「8万人も虐殺したお前は戦犯だ!」するとロシュマンは答える
「あそこでは8万人は殺してないせいぜい7万人だと」「命令に従ったまでだ!お前のような戦争をしらぬ小僧に何がわかるボケ!」

なんじゃ!こいつ

果たしてミラーはロシュマンを殺すのか?

このロシュマン役(マクシミリアン・シェル)の実姉が映画の中のミラーの母(マリア・シェル)
であります。


ナチスの虐殺を知るまで日本人はドイツに友好的でした。漠然と質実剛健、真面目、勤勉な
イメージが日本受けしたのでしょうか。だから第二次大戦も日独同盟を結び
開戦後もヒトラーの独裁による統制に当時の日本人は憧れたのですね~

その名残りは日本人が好むベンツやBMWと言ったドイツ車にあるのではないでしょうか

どこまでが事実でどこからが小説なのかわからない仕掛けは原作者の前の映画「ジャッカルの日」
同様にリアリズムにあふれる作品です。

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