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『真昼の決闘』(1952) -802










グレイス・ケリー (エミイ)










イチオシは73年の『ジャッカルの日』。またグレース・ケリーはこれが公開映画1作目となります。バーンとドデカ文字で出るゲイリー・クーパーに比べて随分と後ろ小文字でのクレジットだ

20000作品は作られたと言う「西部劇」後世に残り今も見続けられる映画には
消えて行ったありきたりの展開に終始する映画にない要素を持っているものですね

この映画も実に変わったところに主眼を置いています。
流れ自体はめっちゃありきたりな西部劇でして 一言で書くと悪人の「お礼参り」
昔、主役の保安官ゲイリー・クーパーが逮捕した悪党が正午(ハイ・ヌーン)到着の汽車で復讐にやってくる。 仲間入れて4人ですが あっさり保安官に全員やられる。

コテコテのB級西部劇のようなつまらん決闘 だがこの映画そこはわざとつまらなくしてある。

また映画内での時間と実際の時間がシンクロしている。つまり90分ほどの映画なのですが
タイトルにあるようにHIGH NOON(正午)に敵は汽車でやってくる。映画は10時30分あたりから始まるのですね~ 映画を午前10時30分から見始めると11時には映画の中でも11時、お昼になると映画の中の時計も12時を指すと言う具合です。

見どころは正午に来る悪党に保安官と町の住民がどう対処するのか?ここですね~
あくまで「正義」を主張する保安官に対して町の住民は「正義より命」「正義より自己保身」教会内での討論など いかに人間は身勝手かと思う。自分たちの町の危機に他人事のようだ!

相手は4人とても保安官一人では勝ち目なく 共に立ち上がる同士を町中駆け回るゲイリー・クーパー ついに誰ひとり正義を貫く住民などおらず正午を迎える

そして『真昼の決闘』は終わった 町を救ったゲイリー・クーパー 

隠れていた住民たちが道路に集まる・・

保安官バッジを地面に叩きつけ嫁のグレース・ケリーと町を去る


後の『ダーティハリー』でクリント・イーストウッドが、バッジを投げ捨てるラストシーンへと繋がるのですね~


西部劇としてはつまらいが『リアルな人間ドラマ』としての傑作であります。 

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