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『ドライビング Miss デイジー』(1989)第62回アカデミー作品賞-570








モーガン・フリーマン(ホーク)








こんな場合大概運転手は老人であります。

映画は家から出ようとキャデラックをバックで発進させたおばあちゃんが
同じように踏み間違えてそのまま段差から落ちる。車は沈没寸前のタイタニック号状態

幸いに怪我はなかったが車は保険で新車に交換することに
ここはジョージア州の田舎町豪勢な一軒家でひとり暮らしをする主人公デイジー
ユダヤ人で会社を興し今は息子が代を継ぐ紡績工場 生活はすこぶる裕福であります。

でも老いには勝てず黒人の運転手を雇いますこれがモーガン・フリーマン
映画はこのあと二人のやりとりで25年もの歳月が流れます。

時代は1948~1973あたり 老人ならではの頑固なおばあさんが段々と黒人のモーガン・フリーマン
に心を開きますねー 最後に彼の手を取る場面。「ただ一人の親友・・・」泣けます

随所に白人と黒人のおかれた立場の違いを織り交ぜながらユダヤ人から見る白人至上主義も
覗かせる。映画を面白くさせてるのはなんと言ってもコミカルなモーガン・フリーマン

彼はこのとき52歳、そしてデイジー役のジェシカ・タンディはなんと80歳にして
これで史上最高齢でのアカデミー主演女優賞を獲得しています。


時代が流れまして最後のほうでキング牧師の公演があるのですが
ここで出ます「我々の世代が後世に恥ずべきは、悪しき人々の過激な言葉や暴力ではなく、善良な人々の沈黙と無関心な態度なのです・・・・・」

この映画のテーマなのかもしれませんね ほっと心が温かくなる作品でした



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