全国にある国宝五重塔の数は9基、以外と少ないもんです。そのうち京都・奈良には
6基あります。京都ー東寺・醍醐寺・海住山寺、奈良ー法隆寺・興福寺・室生寺
今から行く海住山寺は、恭仁京(くにきょう)を見下ろす山の上にあるのですが、かつてこの地は3年2ヶ月わずかな年月だが日本の都(首都)だったのです。
奈良平城京に都を置いた聖武天皇だったが、相次ぐ天変地異、疫病の蔓延などに悩まされ新天地への遷都を決意する。そこでこの山城の国に都を建設するんですが、なんせ天皇の住まいから首都機能を移転するんですから一大事業なわけでして平城京にある大極殿さえ解体しこの地に移築している。そんなてんやわんやの最中に聖武天皇が言う
「やっぱさ〜紫香楽(信楽)のほうがいいんじゃね?」
まじっすか!?と言いながらも信楽遷都の建設もはじまるが・・・しか〜し!
聖武天皇が言う「でもさぁ〜大阪もいいよなぁ〜」
難波宮の建設がはじまる
だがここで聖武天皇がひとこと「なんだかんだ言っても奈良平城京だよね」
再び元の平城京へ遷都
この間わずか五年!いったいどれほどの金額、労力がついやされたのだろう
なんてことを思いながら海住山寺へ向かう(お前前振り長すぎやろ!)
この寺はほんと山の頂上付近にあり車で行けるんですが、生駒の暗峠かよ!って
くらいの急坂と急カーブです。
やがて死すべき命・・・(お前のことやなすぐ死すべき)
海住山寺、海なのか山なのかどっちよ?面白い名前です。奈良大仏建立の安全を
祈願して海のような安住の地になる山寺ってことですかね
国宝五重塔。京都で一番小さく日本で2番目に小さい(一番は室生寺)
現存する鎌倉時代唯一の五重塔。一層部分の下に裳階(もこし)庇みたいな部分があるのは法隆寺とこの五重塔だけです。
紅葉に映えて実に素晴らしい
本堂裏手から坂を登ると山頂へ続く今年最後の紅葉を目に焼き付ける
眼下に流れる木津川遠く先には平城京太陽のシャァーが降り注ぐ
本堂の十一面観世音立像や四天王も見どころですが、やはり国宝五重塔が素晴らしかった。下山します
さようなら〜またいつか来るぜ!(こないかも)
日没を迎える頃、伊賀の国へ戻ってきた。今日もなんか充実してたな
以上!撤収!