PONYの缶詰

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『パピヨン』(1973) -656









ダスティン・ホフマン(ルイ・ドガ)

映画の舞台南米ギアナ悪魔島周辺図(フランス領)











このリアルさと内容は他の脱獄系痛快映画とは明らかに一線を画す

見る人によっては重苦しくて辛くてキツイかもしれない。だけど本当に
自分もそこにいるかのような錯覚にさえさせる生死の境を感じるような映画はそうないだろう。

主人公マックィーン(パピヨン)の出演料6億円、ホフマン(ドガ)は3億7500万円
製作費は翌年の超大作『タワーリング・インフェルノ』をも上回る

アンリ・シャリエールの実話小説を元に脚本を『ローマの休日』のダルトン・トランボ

悪魔島と言えば【ドレフュス事件】この映画の中でもドレフュスが実際に座ってた
石の椅子が出てきます。この事件については1937年アカデミー作品賞『ゾラの生涯』で詳しく
見ることが出来ます。

頑強な男パピヨンと小柄な眼鏡男ドガ、全く肉体も性格も違うふたりが生き地獄のような
ギアナの刑務所で13年間過ごす。物語はドガを助けたパピヨンが独房に2年間そして
その後にまた5年間もの独房生活を送り最後は悪魔島に送られそこでパピヨンとドガが再会すると
いうものです。そのあとの展開は見てのお楽しみってことでね

マックィーン迫真の演技が超リアルな刑務所の暮らしを見せます。そこに明るいと言う文字は
皆無である。

刑務所長が言う「ここはお前らを更生させる施設ではない」 「お前らに報復する場所だ」

唯一ほっとする場面が原住民の娘と仲良くなるパピヨン ほんの束の間の夢だったが・・・
ラストの崖からのダイブも物悲しかったな~

見てて完璧に自分も映画の中に入り込める!これは満点

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