こんばんは!カルバート幾三です。タイトルに並ぶ聞きなれない書けない言葉の数々
石桁、これはまぁ〜石で出来た桁です。
カルバートと暗渠(あんきょ)は同じ意味で、地下に埋設した水路
拱橋、アーチ型の橋
なんかもひとつ文字からそのイメージが掴めないけど日本に2例しかない点に惹かれて
いざ出撃!
やってきたのは伊賀にある日本三大仇討ちで知られる鍵屋の辻
渡辺数馬と荒木又右衛門が仇敵を待ち伏せした数馬茶屋は今年老朽化により90年の歴史に幕を下ろし閉店した。(無念じゃ)
鍵屋の辻はとても複雑な5差路となっている
1828年に立てられた道標「ひだりなら道」を線路沿いに直進する
【小田拱橋】大正5年
鍵屋の辻からすぐの所にまず登場する伊賀鉄道をくぐる小田拱橋。
拱橋=アーチ橋
花崗岩で囲んだ中に煉瓦作りのアーチ、アーチ頂点の要石を花崗岩にして強度を確保している。古い隧道などで見かけるタイプで既視感があります。
その先250メートル行くと今回のハイライト
【小田第二暗渠】(小田カルバート)大正5年
左側の半分埋もれてるのが、小田第一暗渠。右側の古いのが小田第二暗渠
第二の方が古いってなんでやねん
ちゅうかこれを見て感動できる奴はマジ変態のカルバートマニアだけだろう
自分も行く前に詳しく調べまくったからこそほうほうこれか〜と思う程度でビジュアル的には全く感動しない。
新しい方は典型的な現代のカルバート構造です。ただのトンネルやんけ!と言う声が
聞こえてきそうですが、トンネルは穴掘って周りを固めるのに対してカルバートは
このようなボックス型の構造物をはめ込みます。ってその前に結局トンネル掘って穴開けるんちゃうんかい!とも言えますが・・・
まま新しい方はほっといて日本に2例しかない石桁鉄道カルバートとやらを観察
橋台を花崗岩その上に23枚の石桁を並べている。上を電車が通るのでかなりの
強度が必要です。
確かに鉄道の下をくぐる石桁カルバートは珍しいのだろう。日本に2例ってもうひとつがどこなのか?検索してもヒットするのはこちらだけ
国の登録有形文化財なのに案内板もない。昨日の太鼓橋しかり伊賀はこういう観光資源を生かすのが下手くそだな。
さてこの地道を手前に進んだ所に伊賀の嵯峨野と呼ばれる竹林があるので行ってみよう
古くから伊賀は竹を使った和傘が作られるほど竹林があったが、今では
少なくなりました。小六坂と言うこの道には当時の風情がまだ残ります。
伊賀の嵯峨野。
本日は、いや今年はこれで以上です。
一年かかさず見てくれた読者もいて誠に感謝です。また来年!