PONYの缶詰

野鳥撮影・風景写真・鉄道写真

MENU

『第三の男』(1949)-494








アリダ・ヴァリ(アンナ・シュミット)
トレヴァー・ハワード(キャロウェイ少佐))












そこで映画の教科書と呼ばれる名作中の名作『第三の男』淀川先生解説バージョンを観賞
本編の前に淀川先生の解説とエンディング後にキャストの解説が自動的に流れます。

主人公の名前はホリーが4ヶ国統治下にあるウィーンへダチのハリーに会いにきます
ホリーとハリー似た名前はこのあと何度も間違えられて呼ばれます。ところがそのハリーは
車に轢かれて死んでいた。 死に疑問を抱いたホリーは事故の真相究明に乗り出します。

事故現場にいたのは初め二人と思われていたが実はもうひとり『第三の男』の存在が浮かび上がる
果てして第三の男とは誰なのか?

それにしても主人公のホリーとハリーの女アンナ以外これでもか!と言うくらいに怪しいそぶりを見せます。映画が進むにつれふとオーソン・ウェルズはいつ出てくるん?と思うしかもハリー・ライム役なら
初めから死んでるやん・・・ しか~~~し! 実際に映画の中でオーソン・ウェルズが登場するのは
わずか10分程に過ぎないのですが

観覧車での名セリフでバッチリ決めますこの悪党がね

「ボルジア家の下で陰謀やテロが横行したが、多くの芸術家が誕生した。スイスは愛の国だが、500年の民主主義と平和は何を生んだ?鳩時計が精一杯だ」

そう死んでなかったんですハリー しかし薄めたペニシリンを裁いて多くの人間を死に至らしめて
平然としてる男に未来はない 斜めに歪んだ背景がゆっくり元へ戻る

下水道に逃げ込みらせん状の階段でハリーは本当に息絶えます。

ラストシーン まっすぐに続く並木道の真ん中を遠くからアンナが歩いてきます
手前で車に寄りかかり待つ男ホリー どんどん近付いてアンナはまっすぐ前を見ながら
ホリーを無視して歩き続けるのだった・・

どんな悪人でも女には愛する男に変わりない。所詮ホリーは売れないアメリカの作家でしかなかったのです。

原作では最後ふたり寄り添い手を組んで歩くところで終わるそうですが いやいや断然映画の終わり方で
良かったです。

//上に戻るボタン