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【橋梁探訪18】室生寺の太鼓橋(上の橋)〜聖域への結界〜

鬼の写真家土門拳は、何かに取り憑かれたように写真左手に見える旅館橋本屋に籠り

室生寺を撮り続けた。瀬戸内寂聴、五木寛之、井上靖など名だたる作家たちもこの旅館と室生寺に惹かれ滞在している。

どうもー橋幾三です。本日はそんな室生寺へ入る時に渡る太鼓橋に焦点を絞って見て行こう。

深い谷間にかかる太鼓橋、室生寺に行くには必ずこの橋を渡ることになる。

太鼓橋は愛称みたいなもので反橋などとも言うがこの橋は「上の橋」と言う名です

サイドビュー緩やかに弧を描く朱塗りの高欄、その下には桁隠しと言う装飾があります

嵐山の渡月橋にも同様の桁隠しが付いてますね

正面、高欄端とそこから外へ開いた袖高欄上部に擬宝珠(ぎぼし)がついている

擬宝珠は、宝珠を擬したものでいわば宝珠のぱちもんです。宝珠とは何でも願いを叶えてくてる宝の玉で元々は仏の骨を砕いたものを入れる壺のようなもので地蔵菩薩などが

手のひらに乗せてたりします。

この太鼓橋は昭和34年の伊勢湾台風で流され再建されたものですが、そもそも何で

こんな渡りにくい形してんの?中にはもっと湾曲していてよじ登るしかないのもあります。容易には神(仏)に近づけぬようにとここから先は聖域ですよとの形です。結界と言うことです。

平らな橋に比べとても風情があり特に日本に来た外国人はめたんこ興味を示すそうです。

室生寺を有名にしたのは間違いなく土門拳と入江泰吉だろうが、このふたりの作風は

全く異なり絞って長秒でくっきり撮る土門拳、絞りを開けて幻想的に撮る入江泰吉

適当に撮るPONYカスカメラマン。今回は以上です太鼓橋いいね〜追ってみるか

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