
カリフォルニアの人気ライター、フィルは妻に先立たれ、幼い息子と老いた母との3人で暮らしていた。そんなある日、彼は週刊誌の編集長に招かれニューヨークへ渡ることに。そこで彼に依頼された仕事は、反ユダヤ主義についての記事だった。この企画を発案したのは編集長の娘キャシー。フィルは彼女に惹かれていく一方、自らユダヤ人と偽って取材を始める。そしてある時、社内でユダヤ人だと名乗るフィル。その噂はすぐに広まり、周囲はにわかによそよそしくなっていく…。
ユダヤ人差別をテーマにし、アカデミー作品・監督・助演女優賞(セレステ・ホルム)を得た骨太な作品。監督は「ブルックリン横丁」などで知られる名匠エリア・カザン。一人のジャーナリストが、アメリカの反ユダヤ主義を調査するため、自らユダヤ人と偽って取材をする。ユダヤ人の立場になって初めて分かる様々な差別。出版社自体にも存在する偏見と闘いながら、真の正義を追求していく姿を感動的に描く。
❤『ユダヤ人』 ユダヤ人迫害の問題に挑戦する映画です。
この映画ではその本質となる‘なぜ嫌う’を主人公のライターであるグレゴリー・ペックが
8か月間自分がユダヤ人になり(なれると言うのもユダヤ人てなんぞやと思うが)迫害の実態を
体験してみる。
しかし僕は友人である本物のユダヤ人のツレ
彼の終始冷静な受け止め方を見ていて周りでやたら問題視するペックや彼女の考えに
甚だ疑問だった。
『紳士協定』とは、ユダヤ教徒とカトリック教徒は暗黙にかかわらずやり過ごすことだろうか
映画を見たあとにざっとユダヤ人関係のことを調べてはみたがまるでわかってない僕には
突っ込んで知っときたい問題です。
また赤狩り問題でチクッて総スカンをくらったエリア・カザンがこのような
題材の映画と言うのも逆に興味深かった
音楽なく淡々セリフで進行してあのラストシーン
いきなり彼女の部屋を開けるなり流れる音楽・・・あれはどうもな~~